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ミッチェル409 ラチェット音の不具合修理

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先日、友人から依頼があったリールの不具合修理、一台はカーディナルC3、もう一台はミッチェル409。
カーディナルはリアドラグの固着の修理、これは以前のオーナーが逆ネジを知らずに緩めようと強引に回した為、単なるネジの固着だけだったので10分で修理完了した。

問題はこのミッチェル409、ラチェット音が弱く、正回転でも逆回転でも鳴ってしまうという代物。
15年くらい前に、ギアの滑った408はバラバラにして、ギアのバックラッシュを調整して修理した事があるけれど、今回の依頼は正直難易度高そうな感じ。

さっそくバラバラにして原因を探る。

部品は失くさないように・・紛失すれば取り返しが付かなくなる。

原因はこの鳥の形の歯と細いバネ、バネは変形しているのと、錆びが原因と断定。
ダイヤモンドシャープナーで錆を落としてみるが・・・かなり腐食が進んでいる。

錆を落としバネを手で戻して調整するが良い音色が出てこない為、調整しては組み直しを3回ほどするが良い状態にはならない。


因みにシャープペンはバネを嵌めこむ時に使用したもの、ピンセットでも良いのだけど、ペン先に穴のある事が理由で僕はこれが使い易い。

確か何か持っていたはずと・・・ストックのパーツボックスに何故か忍ばせていた409用の純正パーツ。
いっそのこと新品に換えてしまえという事で、部品を探す。さすがミッチェル、細かな消耗パーツは全てこの中に入っている。
国産の高級リールではこうは行かない、このあたりがミッチェルというメーカーの素晴らしいところ。

さっそく組んでみると完璧。これでOK。

ミッチェルのラチェット音は新品のように、リズミカルな音色を奏でた。
これでまたせせらぎの中で良い時間を過ごして頂ける事でしょう。
by toyosikigijie | 2016-01-02 15:43
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